・ルポ川崎を読了。
神奈川県にある川崎の暗部をレポートしたもの、というイメージで読んでもちろんあっている部分はありますが、むしろ暗部に少しずつ光が差し込む様をレポートしたものと言えるかもしれません。
主にルポの中心となるのは川崎市の南側についてで、工業地帯で治安が悪いとされている地域。
実際読む限り治安が悪いのは確かなのだろうけれど、その分色んな境遇の人を受け入れる度量があったり、パワフルだったり。
負の連鎖を断ち切ろうとしている人もいてなにか希望のようなものも感じられます。
そこではヒップホップをはじめ音楽の力もちゃんと信じられていていましたし、本の帯は「ここは、地獄か?」というコピーとは読んでみると別の印象を受けました。
ちなみに自分は今は川崎市の北の方に住んでいます。
北側にも何か言及ないかなと呼んでいたら
北部に住んでいた人で小沢健二が挙げられていて、
「小沢は楽観的なイメージをまとって人気を得ていくが、自身の根底には空虚さがあるとし、そのような郊外の憂鬱を”川崎ノーザン・ソウル”と呼んでいる」と書かれていました。
今の場所に引っ越しが決まったのは経済的な理由などが大きいですが、夜になって灯りのともった街を見るととても空虚な感じがしてその空虚さを割と気に入った、というのもこっそりありました。(北部にお住まいの方すみません・・)
やっぱりそういう風に感じている方も他にいるんだなというのがわかって良かったです。(オザケンさん的にはあんまり良い意味じゃないでしょうが・・)
そして川崎北部と言えば元号が令和に変わってから登戸で痛ましい通り魔事件があり、ルポ川崎が出た際にはこの事件はまだ起きてなかったので特に言及されてはいませんが、北部は北部でまた違ったダークな部分があるのかもしれないと思いました。
・週末は青森へ。
お子を連れての初長時間の移動、ということで色々不安ではありましたが新幹線はそれほど問題なかったり。
ギャン泣きしてしまったらデッキへ移れば良いだけなので。
ゴーっという新幹線の音が良い感じに響くのかそのうちスヤスヤ眠る。
赤ん坊が徐々に眠りに落ちていく感じや寝息の感じは弱音系の即興や作曲作品の演奏の終わりになんとなく似ている感じがします。
テキストスコアで互いの音を徐々に小さくしていくという指定がある曲とか。
どんどん音が小さくなり、最終的に演奏が聞き取れないぐらい小さくなりやがて休止が訪れて終わる。
赤ん坊の場合は寝息まで消えたら大変なのである意味演奏終了しないわけですが。
新幹線は問題なかったのですがむしろそこに行くまでの普通の電車がなかなか難しい。
赤ん坊が大声を突然出すとやはり皆の視線がちょっとずつ集まるのでなかなか静かに緊張させられるものがあります。
電車に乗っていて大きな声がしたら危険がないか一度は見てしまうものなのでそういうものかもしれませんが。電車が混んでると乗っている人のあるかどうかわからないいらだちを勝手に感じてしまっていたたまれない。その空気をお子も感じとってかとらずかまた泣くというループ・・。
でも最終的にはお菓子をあげれば泣き止むということに気が付きなんとかなりました。お菓子が重要な消費アイテム感ある・・。