NHKの朝ドラ「なつぞら」を録画していて時間のある時にちょっとずつ観ています。
15分番組なので忙しい時にちょっと観るのにちょうどいい感じなので。
オープニングの世界名作劇場のアニメション、スピッツのテーマ曲、主人公なつの子供時代の考察として言われる「火垂るの墓」の節子が死なずに生きられていたらという世界線のお話、なつが両親を戦争で失い北海道の酪農家で育てられるがちゃんと学校は行かせてもらえる、とか色々あるのだけれどなんだか世界のあるべき姿を示しているような気がしてならなかったりして。(ちなみに火垂るの墓は母親が死ぬあたりで辛すぎて観ていません、観ても観なくても戦争は反対なので・・)
その後もなつはアニメーターになる夢をかなえるために上京するのですが、それ自体戦後だったらそれも許されずずっとこき使われて人生を終えていたような気がして。酪農家の息子と結婚させられそうになった時もありましたがあれも実際なら選択肢なく結婚させられると思います。
要するにこんなものわかりが良くて優しい人たち有り得ないのでは、ということなのですが、でもそのリアリティのなさがあるべき理想というか目標点を描いているように思うのです。
現代でも皆実はギスギスしたことばかりということが最近はよく再確認されられるような気がするので。
セリフとかもとても現代的な感覚を持ったように感じられ、舞台は戦後だけれど現代についてのメッセージのような話なのかもと思ったり。
月並みですが個人個人が自由に生きられるということがとても大切で、思った以上に今はそれが脅かされているのではという気がしてなりません。
戦後も遠くなりにけり(本当かしら?)で時は経って文明やら科学やらなんやら発展してても全然やさしくないという。
そんな中、特に変わらず長く続いているバンドであるスピッツの曲が「やさしいあの子」というタイトルというのもなんだかすごいな~と。本当に希望の光のような曲ですね。