2019/6/2

この日もお子と留守番の日なのでネットフリックスで「スイス・アーミー・マン」と「サイコキネシス」を観ました。
(映画ばかり観ている・・)

スイス・アーミー・マンは無人島に流れ着いた主人公が死のうとしていると、ハリーポッターで有名なダニエル・ラドクリフ扮する死体が流れ着き、その死体がめちゃめちゃ便利な機能を持っておりそこから冒険の旅がはじまる・・といっためちゃめちゃよくわからない話。

スイス・アーミー・ナイフだと十徳ナイフのことで十徳ナイフのように便利な死体という意味でのタイトルのよう。
(昔子供のころ妙に十徳ナイフが欲しい時がありましたがあれはいったい何だったのだろう・・。)

音楽が特に良くてマンチェスターオーケストラというバンドのメンバー二人が作っているそう。ちょっとサブスクで聴いてみたらサントラの方が良いような・・。「かいじゅうたちのいるところ」のカレンOみたいな現象がまたここに・・。

映画は最初のタイトルが出るシーンのハチャメチャな解放感が素晴らしくてそれだけでも観て良かったなと思いました。

サイコキネシスは以前観た「新感染」の監督の最新作。
ネットフリックスオリジナル作品。

韓国映画の定型スタイルと言ってよい駄目な父と娘の不仲という構図がまずありまして、(あと警察の腐敗も!)
娘のお店や住む地域が地上げ屋に狙われ困っているところに何故か父が超能力に覚醒して、
最終的にマーベルばりのヒーローアクション映画へと変貌します。

問題は敵役に超能力者がいなかったことで、冴えないおっちゃんの無双と化すところで
色々無視して地上げ屋潰しちゃえば良かったのではとラストに思ってしまうところがありました。

ギャグっぽいところもあり結構ジャンプの読み切り漫画にありそうな雰囲気でした。

悪役の女性常務が新感染で妊婦の役で出ていた方で、スタイリングがK-POPアイドルっぽいのが新鮮でした。
その辺も現実離れして漫画っぽい雰囲気に一役買っている気がします。

この監督はまだそれほど作品数は確か多くないはずで
アニメーションでソウル駅にゾンビがうじゃうじゃでてくる「ソウルステーションパンデミック」、その次に実写で韓国高速鉄道にゾンビが出現する「新感染」、今回の「サイコキネシス」を観たのですが、
段々と初期の暗い現実を描くみたいなところから大衆向けに明るくなってきている感じがします。

新海誠氏がバッドエンドをなくしてヒットするようなものでしょうか。
ただサイコキネシスは明るくしすぎて、軽くなりすぎてしまったような・・。
新感染ぐらいのポップさと重たさが良いバランスなのかな・・。

毛玉もそれに近い感じで悩むことはありますがどうなんでしょう。
ポップさを重視するか、難しい要素を頑固に残していくか、というか。
割と個人的には最近ダークにどんどん進んでもいいのかもという感じも気もしていますが。